薬害肝炎原告団・恒久対策班では、昨年度より恒久対策班の合宿を開催しています。
肝炎患者を取り巻く医療(治療)環境は10年前と比べると格段に向上してきましたが、残された課題も依然数多く存在しています。
そこで、全肝炎患者及び私達原告団にとっての今後の課題を明確にし、情報を共有し、解決への方法を模索するために、一泊二日で集中的に勉強会を行うことにしたものです。
2019年度は、10月26~27日、福島県郡山市磐梯熱海温泉に、全国各地より原告と弁護士52名が集って、以下の3点を主なテーマとして学習しました。
具体的な事例(C型肝炎患者が職場において同僚から避けられている状況)を設定し、双方の立場を理解した上で偏見差別をなくすための具体的な方法について議論しました。
また、ウイルス性肝炎全般についての理解度をチェックする問題に全員が回答しました。
薬害肝炎原告団としての活動とその成果を振り返り、今後取り組まなければならない、短期的課題、長期的課題と、それに向けてどのような方策を講じるべきかについて議論しました。
また、恒久対策班の未来像についても議論しました。
全国で養成されている「肝炎医療コーディネーター」について、原告が行った自治体へのアンケート調査の結果を持ち寄り、各都道府県の現状を勉強しました。
そして、養成されたコーディネーターが活躍するためには何が必要か議論しました。
薬害肝炎全国原告団は今後も全国合宿を行い、恒久対策の残された課題について取り組むとともに情報発信していきたいと思っています。
薬害肝炎九州原告団 出田妙子